強いチームはオフィスを捨てる
先日読了したのがこちら
「強いチームはオフィスを捨てる」だ。
リモートワークをしているとあるシステム会社のノウハウと情報をまとめている。
読んで「なるほどな〜」というところもあるが、いちばん驚いたことがこの本が2014年に発刊されていることだ。
驚くべきは、この会社では今から6年くらい前からこうした取り組みをはじめ、本を出すに至った訳だ。
日本の6年前において、どれほどリモートワークについて声が上がっていたか?
まだまだ小さいものであったと思う。
そう思うと、いまだにリモートワークについて懐疑的な会社が多い日本は、ビジネスのスタイルについては、まだまだ遅れていると実感させられた事実である。
リモートワークとは
リモートワークの定義であるが簡単にいうと
従業員が会社に出社せず、自宅やコワーキングスペース、カフェなどの自由な場所で仕事をする働き方。
というものである。
僕は昔から「ノマド」スタイルでの仕事がいいと思っており、そのために様々な知識を入れていった。
会社以外の場所でも働ける。
これを実現するために試行錯誤を繰り返してきた。
結果として今少しずつだが、その動きは実現化しつつある。
ただ、これは僕自身のことでありチームであったり従業員のリモートワークについてはまだまだ疑問もあった。
しかし、本書を読むことでその疑問を払拭し「むしろ今の時代はリモートワークにした方がいい」と考えられるようになった。
見えないところでちゃんとやるのか?
日本人的考えと言われればそれまでだが、リモートワークになった際に従業員はちゃんと働くのか?という疑問だった。
しかし、本書を読むことでこれは杞憂でしかないと考えを改めた。
自宅にいれば、誰の目も気にせず仕事できる反面、SNSや動画サイトをだらだら見たりしないだろうか?
ついついルーズな仕事にならないか。
要は、仕事以外の邪魔が入らないのか?という大きな疑問だった。
ただ、これについは僕自身も感じるところだが会社であろうが、外であろうが邪魔になるものがたくさんあって、仕事の邪魔になるものにそもそも囲まれて生きていると言える。
スマートフォン一つとってもだ。
会社であろうが、自宅であろうが手元には必ずスマホがあるだろう。
その中には、SNSや動画をすぐに見れるアプリがあり、動きがあれば通知という形で、僕らの時間を使う誘いをしてくる。
会社にいる方が時間を奪われることも
もっというと、会社にいる方が時間や邪魔が入ることも。
例えば、うちの場合でも集中して作業しているときに、受付カウンターのベルがチーンとなる。
当然気になる訳だし、対応が必要であるがそれがセールスだったりすることが多々ある。
またうちの場合は、事務所の場所の特性上「管理人」と間違えられやすく「ポストはどこですか?」なんていう質問のために呼び出されたりする。
張り紙で、管理人じゃないから、そんなことはこっちに聞かないでねっていうことを書いてもあまり効果はない。
また、一緒に働いている人が「あれ?(PCの操作)がうまくいかない」とか独り言を言い出すと、あとあと邪魔なので「何かあったのか」と対応している。
ちょっとしたことで声をかけられたりと、よくよく考えたら、会社にいる方が時間を取られる、邪魔が入るのだ。
結果これは従業員の立場でも一緒で、本来やるべきこと以外の雑務に触れることが無駄すぎる。
また、こうしてリアルなやり取りのために「無視」出来ない。
これはリモートならそういう声が上がっても「できる時対応」で問題なく解決できる。
じゃあ、ちゃんとリモートでも仕事が出来ているのか?
そして、やはり最大の疑問は「従業員を管理できるのか?」というところであろう。
しかし。これについても本書でははっきりと書いてあった。
かいつまんで言うとこいうなる。
これまでなら、「とりあえず会社にいるだけの人」が評価されがちなこともあったが、リモートの場合はそういう評価はされなくなる。
「またSNSや動画を見てないかな?」などしょうもない管理も不要であり、リモートワークは仕事の成果だけで判断ができる。問題は逆に、何時間も働き続けて働きすぎの人を管理できないことだろう。
ツールは揃っている
今は、リモートワークができる環境にある。といえよう。
ツールは揃っている。
カフェでもwi-fiが使え、ドロップインで使えるコワーキングスペースも増えた。
まずは僕自身が会社に行かないでいい環境を作ってみるし、またこれから色々考えている事業も完全にリモートワークにしていこうと思う。
もし自社でリモートワークについて考えている方がいれば、ぜひ本書はその背中を一冊になるだろう。
ぜひご一読を。