流行らなくてもいいのだ kindle
2016-02-02
みなさんの中でkindleを使っている方はどのくらいいるのだろう?
kindleとは、amazonの提供している電子書籍サービス。
amazonのサイトでいわゆる書籍のかたちではなく、kindle形式で購入すればすぐにダウンロードされて、スマホやタブレットで読むことができる。
きわめて便利で有り、もはや僕の書籍購入の3分の1、いや、半分くらいはkindleで購入している。
上記の写真も、3月にいくハワイ用に旅行雑誌を購入。
タブレットに入れているので、何冊ももっていかなくてもipadにkindleさえ入れておけば、ipadの重さだけで何冊も本をもっていける。
しかしこの便利なkindle、意外と使われていない。
なぜ、このサービスが伸び悩むのか?
僕はこれについては
まったく伸び悩んでいるとはおもっていない。
むしろ、正常な状況である。
と考えている。
それには「本を買う」という少し特殊なネットでの物販に共通する「購買行動」が関係している。
本を買うとき、2つの行動がある。
1つは「この本を買おう」という場合、
もうひとつは「なんかいい本ないかな?」という場合だ
前者の場合、著者が好き、ずっと買い続けているシリーズ、テレビで見た、芥川賞、なんらかの理由で「これ」というものがほしい場合である。
このように「名指し」で欲しい本があるばあい、ネットでの購入はきわめて便利だ。
そして、今回のkindleにおいても非常に話があう。
Amazonのサイトにいって検索、kindleで購入を選択しクリック。
端末のkindleアプリを開けば、もうリストのあるのでダウンロード。
正直3分もしないで本が読める。
すさまじく便利だ。
しかし、さきほど後者で説明した「なんかいい本ないかな?」の場合、これはネットで買うには適していない。
そこで登場するのが書店となる。
書店に入り、ぶらぶらと自分のすきなカテゴリーの本棚をうろうろ。
目についた本があれば手にとってぱらり。
面白そうだと感じれば買い。
違うなとおもえば、棚に返す。
書店にいることがまさにエンターテイメントであり、
それは「買う」ことが目的ではなく「見つける」ことが目的となる。
このように行動がまったくちがうのだ。
これを一緒くたにして「電子書籍は伸びない」というのは間違っている。
そもそもユーザーの行動が違うのだ。
ちなみに僕の場合であっても
「名指しでほしいときはkindle、いい本ないかな?は書店で買う」
とすべてkindleでまかなっているわけではない。
「本を買う」という同じ結果だがプロセスがまったくちがうのだ。
そういう意味では「いますぐ客」がすぐ買う需要があると考えれば、ほんとうはマニアックな本ほど向いてるのかもね、kindleは。
過去に出した2冊の僕の本も電子化されないかな~